SNS広告とは、XやFacebookなどのSNS媒体を用いて自社の商品やサービスを宣伝することを指します。
10代の若者から40代、50代の親世代まで、幅広い年齢層のユーザーが様々なSNSを活用している時代です。SNS広告はターゲットを絞り、ユーザーの潜在的ニーズを満たすのに効果的といえるでしょう。
ここでは、SNS広告とは何か、運用する際のポイント、注意点などを解説します。
代表的なSNS媒体の特徴や費用についても解説しているため、SNS広告を検討中の方はご参照ください。
SNS広告とは
SNS広告とは、FacebookやX、Instagramなどのプラットフォームで配信される広告です。
SNSの利用者数が増加していることから、SNS上で広告を流すと集客につながりやすいとされています。
SNS広告は、ターゲティングの設定が細かくできるのが特徴であり、より商品やサービスを必要としているターゲットにピンポイントで広告を届けられます。
SNS広告には、大きく分けて以下の3種類があります。
広告の種類 | 概要 |
---|---|
テキスト広告 | ・文章と画像で構成された広告 ・広告にかかる費用が抑えられる ・多くのユーザーに広告が届けられる |
画像広告 | ・写真やイラストをメインに用いた広告 ・商品やサービスのイメージを伝えたいときに効果的 |
動画広告 | ・商品やサービスの詳細を宣伝したいときに効果的 ・動画にすることで視聴者の印象に残りやすい |
広告の目的に応じて使い分けると、宣伝効果が大きいといえるでしょう。
SNS広告を運用する4つのポイント
ここでは、SNS広告を運用する際に意識するべき4つのポイントを解説します。
SNS広告を最大限に活用して商品やサービスを知ってもらったり、集客につなげたりするために重要なポイントとなるため、確認しておきましょう。
SNS媒体や顧客のニーズに合わせた広告を流す
SNSにはFacebookやX、TikTokなど様々な媒体があり、それぞれに特徴があります。利用しているユーザーも異なるため、各媒体に合わせた広告を流しましょう。
複数の媒体を使用して広告を流すのもおすすめです。
また、ターゲット層の年齢や性別、興味・関心に合わせた広告内容を作成することも重要です。
ターゲットを絞り込みすぎない
SNS広告は、ターゲットをピンポイントで絞り込むことができるため、絞り込みすぎると広告を見るユーザー数が減少してしまう可能性があります。
広告は見てもらわないと効果が発揮できないため、ターゲットを絞りつつも多くのユーザーの目に止まることが重要です。
最初からターゲットを厳格に絞り込むよりも、運用しながら絞り込んでいくのが効果的でしょう。
こまめに広告の内容を変える
SNS広告は日々膨大な数が流れており、ユーザーは流し見していることがほとんどです。常に新しい広告を流すように意識し、ユーザーの目に止まる工夫をしなければなりません。
広告の内容を変えるポイントは、以下の通りです。
- ・広告文の訴求ポイントを変えてみる
- ・画像を変えてみる
- ・動画のバリエーションを作成してみる
- ・ターゲティングの設定を見直す
上記を参考に、こまめに新しい広告を作成しましょう。
炎上の危険を予防する
SNS広告を運用する際に注意したいのは炎上のリスクです。一見、反感を買うような内容に見えない広告でも、人によっては不快に感じ炎上の火種になります。
どのような広告が炎上に発展するかは予想がつかないため、掲載する前に細かくチェックしたり、ダブルチェックを徹底したりするなど、対策が必要です。
その他、ユーザーのコメントには丁寧に返信したり、炎上した際の対応マニュアルを用意しておいたりするのもよいでしょう。
SNS広告の3つの特徴
SNS広告には、以下の3つの特徴が挙げられます。
- ・ターゲットが絞りやすい
- ・顧客自身が自覚していないニーズに働きかけられる
- ・顧客に受け入れられやすい
顧客の潜在的なニーズに応えたり、商品やサービスの魅力を宣伝したりするのに効果的です。
以下に詳しく解説します。
ターゲットが絞りやすい
SNS広告は、ユーザーの年齢、性別、地域、興味関心など様々なカテゴリーに基づいてターゲティングできます。
紙媒体やテレビCMなどの広告は、興味関心のない人や地域外問わず不特定多数の人に向けて宣伝されていました。しかし、SNS広告はターゲットを絞ってアプローチできるため、効率よく集客につなげられます。
カテゴリー別にターゲットを分ける例を紹介します。
カテゴリー | 例 |
---|---|
年齢 | ・20代~30代の若年層 ・40代~50代の子育てがひと段落した世代 ・60代以上の第二の人生をスタートさせた世代など |
地域 | ・首都圏在住の人に商品を提供したい ・西日本在住の人向けに求人を出したい ・北日本在住の人に向けたサービスを紹介したいなど |
興味関心 | ・美容に興味がある人にサービスを紹介したい ・転職を考えている人に宣伝したい ・副業を始めようと考えている人に宣伝したいなど |
職種 | ・営業職の経験者に求人情報を届けたい ・エンジニア経験者にアプローチしたいなど |
カテゴリーごとにターゲットを絞るだけでも、限られた顧客へ広告を届けられるといえるでしょう。
顧客自身が自覚していないニーズに働きかけられる
SNS広告は、ユーザーの過去の行動や閲覧履歴に基づいて、潜在的なニーズを掘り起こしてアプローチできます。
ユーザーは、どのようなことに興味関心があるか自覚していないケースが多くあります。ユーザーが自覚していないニーズに対応することで、新たな顧客獲得につながるでしょう。
顧客に受け入れられやすい
SNS広告は、タイムラインやショートストーリーに流れるため、ユーザーに違和感を与えることなく広告を見てもらえることから、受け入れられやすいといえます。
また、ユーザーは広告に「いいね」をしたりコメントしたりできるため、企業とユーザーの距離感が近いのも受け入れやすい要因と考えられます。
主なSNS媒体の特徴と広告費用の相場
ここでは、以下の5つのSNS媒体の特徴と広告費用の相場について解説します。
媒体名 | 日本の利用率 | 特徴 | ユーザーの年齢層 |
---|---|---|---|
X(旧Twitter) | 45.3% | ・140文字以内の短文で投稿 ・リアルタイムで投稿が表示され、最新情報が発信できる ・拡散されやすい ・ハッシュタグを利用して特定の話題に関する情報を収集しやすい ・流行に敏感なユーザーが多く、話題作りに有効 |
20代 |
29.9% | ・ユーザー数が世界最大 ・実名登録制でユーザー情報の信頼性が高い ・投稿に対して「いいね」やコメントがつきやすく、動きが活発 |
30代 | |
LINE | 94.0% | ・日本での利用率は90%を超え、全年齢層で活用されている ・メッセージ、音声やビデオ通話を使ってリアルタイムでコミュニケーションが図れる ・コンテンツが豊富 ・公式アカウントを活用して企業と顧客間で直接コミュニケーションが図れる |
全年齢 |
50.1% | ・写真や動画の投稿がメインで視覚的な訴求が多い ・ハッシュタグ機能で特定の話題に関する情報収集がしやすい ・ストーリーズ機能でリアルタイムな情報発信に有効 |
10代~20代 | |
TikTok | 28.4% | ・15秒~1分の動画が視聴できる ・縦画面表示のため片手で操作できる ・音楽とダンスの動画が人気 ・ユーザーの興味関心のある動画が流れるため飽きずに見ていられる ・若い世代に人気 |
10代 |
また、SNS広告費用には以下の方式があるため、ご確認ください。
- ・クリック課金(CPC):ユーザーが広告をクリックすると発生する費用
- ・インプレッション課金(CPM):1,000回広告が表示されたときに発生する費用
- ・エンゲージメント課金(CPE):ユーザーが広告に対して「いいね」やリポストした際に発生する費用
- ・アプリのインストール課金(CPI):ユーザーが広告をクリックしてアプリをインストールした際に発生する費用
- ・動画の再生時間による課金(CPV):ユーザーが一定時間動画を再生した際に発生する費用
- ・フォロー課金:ユーザーが広告をクリックして、企業のアカウントをフォローした際に発生する費用
以下に各媒体に関する詳しい情報を解説します。
X(旧Twitter)
Xは、流行当時「~なう」でつぶやくのが話題になりました。ユーザー同士が140文字以内という短い文章でコミュニケーションを図るのが特徴です。
ユーザーの年齢層は、20代が中心であることから、若い世代に向けた広告が有効といえるでしょう。
Xの課金方式や費用は、以下をご確認ください。
- ・クリック課金:24円~200円/クリック
- ・インプレッション課金:400円~650円/1,000インプレッション
- ・アプリのインストール課金:100円~250円/インストール
- ・動画の再生時間による課金:5円~20円/再生
- ・エンゲージメント課金:40円~100円/エンゲージメント
- ・フォロー課金:40円~100円/フォロー
Facebookは、SNSの中でもユーザー数が世界で最も多いといわれています。実名登録制のため、ユーザー情報の信頼度が高いのが特徴です。
年齢層は30代が多く、ビジネスパーソンのユーザーが多いため、ビジネス商材や年配者向けの商品・サービスの広告が有効といえるでしょう。
Facebookの課金方式や費用は、以下の通りです。
- ・クリック課金:24円~200円/クリック
- ・インプレッション課金:400円~650円/1,000インプレッション
LINE
LINEは、国内でユーザー数トップのSNSです。老若男女問わずLINEを活用してコミュニケーションを図っています。
チャット形式でメッセージのやり取りの他、スタンプも豊富にあり、音声通話やビデオ通話も可能なことから、家族や友人と連絡を取り合うツールとして活躍しているのが特徴です。
LINEの課金方式や費用は、以下の通りです。
- ・クリック課金:24円~200円/クリック
- ・インプレッション課金:400円~650円/1,000インプレッション
Instagramは写真や動画投稿がメインで、視覚的・聴覚的に情報が得られる媒体です。
「インスタ映え」という言葉が流行ったように、見栄えのよい写真を投稿してユーザー同士がコミュニケーションを図っています。
見栄えのよい投稿が流通することから、美容やグルメ、旅行関連の発信や情報収集するユーザーが多いです。
そのため、美容やファッションなどの広告に適した媒体といえるでしょう。
Instagramの課金方式は、以下の通りです。
- ・クリック課金:24円~200円/クリック
- ・インプレッション課金:400円~650円/1,000インプレッション
- ・アプリのインストール課金:100円~250円/インストール
- ・動画の再生時間による課金:5~20円/再生
TikTok
TikTokは10代の若年層を中心に、歌やダンスの動画投稿が盛んな媒体です。動画は10秒~1分のものが多く、手軽に見やすいのが特徴です。
若年層のユーザーが多いことから、若者向けの商品やサービスの宣伝効果が高いといえるでしょう。
TikTokの課金方式は、以下の通りです。
- ・クリック課金:24円~200円/クリック
- ・インプレッション課金:400円~650円/1,000インプレッション
- ・動画の再生時間による課金:5円~20円/再生
まとめ:SNS広告運用に関する疑問はZAKにご相談ください
SNS広告を活用することで、ユーザーの潜在的ニーズを満たす効果があります。ストーリーやタイムラインなどに自然に目につく形で広告が入るため、ユーザーに違和感や不快感を持たれずに見てもらえるメリットがあります。
SNS広告は、常に新しいものを更新し続けなければユーザーに飽きられてしまうため、注意が必要です。また、炎上の危険性もあるため、十分な対策が必要です。
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